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例祭

例祭は毎年行われる祭祀のうち、最も重要とされるものです。午前中は拝殿により祭儀が執り行われた後、正装した宮司以下神職、献幣使、献香、献茶を御奉仕いただく各宗匠、氏子総代、全国よりの招待者が、雅楽を奏でる伶人等に先導されながら参進し、お米、お酒、海の幸、山の幸などを大神さまにお供えし、皇室の弥栄、国家の繁栄、世界の平和を祈るとともに氏子、崇敬者、国民の幸福を祈願します。

また、県下醸造元からの銘酒奉納による献酒祭も執り行なわれ、参加者には御神酒も振舞われます。境内においては、全国の様々な流派からの献花の展示と、茶道各流派の野点が行われます。茶の席にはどなたでも気軽に入席ができるため、それぞれの流派のお点前を庭園を眺めつつお楽しみいただけます。

午後からはご本殿のご分霊を受けた神輿が、神輿会によって対岸へ渡御され駐輦されます。その後夕闇の街中、提灯の明かりをともした24基もの山車が駅前で会します。二組の稚児が翁・嫗の面をつけた榊の大枝を奉持して先導役を務め、山車は町内を一周します。まちなかを山車を連ねて運行する姿は、圧巻の一言です。